藤織りの工程


1  フジキリ(藤伐り)
山野に自生する藤を5月から7月にかけて伐る。着尺1反織るのに1ヒロの長さの藤が約70本必要。
初夏の上世屋 悪い藤や他の蔓 間違えないように!


2  フジヘギ(藤剥ぎ)
藤を木槌でたたき、皮を剥ぐ。中皮を用いるため、表皮を取り除く。

木槌で叩いて、剥ぎ易くする
足など全身を使って皮を剥ぐ
剥いだ皮から、更に外側の鬼皮を剥ぐ 白い中皮の藤 これが藤糸のもととなる


3  アクダキ(灰汁炊き) 
中皮を水に浸して柔らかくし、木灰汁を用いて大鍋で2時間、ひっくり返してまた2時間の計4時間炊く。

木灰をたっぷり付けて、鍋に置いて行く。
2時間程経ったら藤の芯木を利用してひっくり返す。


4  フジコキ(藤こき) 
炊きあがった中皮を川ですすぎ、コウバシというV字型の棒ではさんでしごき、不純物や汚れをおとす。

しのぶ(べ)竹と真竹の皮でコウバシを作る。
その際、自分の手に合うよう竹の長さに。
右手の平にコウバシを挟み、川上から右へ川下へと
数回こすって(やさしく)いく。


5  ノシイレ(のし入れ) 
米ぬかを溶かした湯に、藤の繊維を浸し、柔軟性を与えた後、竿にかけて干す。


6  フジウミ(藤績み) 
繊維を結び目を作ることなく長くつないで糸にする。手間と根気のいる最も大切な作業。

フジウミを説明する保存会員 フジウミを教える梅本節子さん
以前使っていた、上世屋の古民家 第5講座から使用する 旧永島家


7  ヨリカケ(撚り掛け) 
績まれた糸を湯に浸して柔らかくし、糸車で右撚りに撚りをかける

裂いて繋いだ 績んだ糸 績んだ糸に撚りをかける


8  ワクドリ(枠取り) 
撚られて糸車の錘に巻かれた糸を、木枠に巻き取る。

撚りをかけた糸を枠にふりかえる


9  ヘバタ(整経) 
巻かれた糸枠12個をもちいて、整経台によってタテ糸を決められた本数に整える。タテ糸の本数は、着尺300本、帯264本。

ヘダイ(整経台)を準備 先ずは、右手でアゼ取りの練習
整経中 整経が終わったので、経糸を切り離す
小アゼ 大アゼ・・・ここでハシリ数を数えます。
整経した縦糸を束ねます 束ねた縦糸・・・端を引っ張るだけでまっすぐに
束ねた縦糸


10 ハタニオワセル(機上げ) 
荒オサを用いてタテ糸を男巻に巻いた後、綜コウとオサへ通し、織り付け布に結ぶ。

大アゼをひろってゆく オマキに結ぶ竹の棒に、大アゼ毎に取り付ける
織り前から糸を引っ張りながら  オマキ(世屋ではチマキ)に巻きつける
オサに縦糸を入れる ソウコウに糸を入れる
織り前のチマキに糸を結び付ける


11 ハタオリ(機織り) 
タテ糸は糊をつけ乾かし、ヨコ糸は糸車で竹管に巻き、水に浸してヒにおさめて織っていく。着尺1反織るのに3ー4日かかる。

先ずは ワラを織って張力ムラを取る
この織機は 経糸の張力を脇の棒で保つ シャミボウに使って縦糸にたっぷりと糊を付ける

◎ 糊作り
石臼を使って米粉と蕎麦粉を作る 米粉と蕎麦粉を半々に混ぜ、水を加えて煮る

◎ シャミボウの作り方
シャミボウ作り・・・@松葉をむしり取る シャミボウ作り・・・Aむしり取った松葉をまとめる
シャミボウ作り・・・B木綿糸で縛る 左側:糊付け用  右側:縦糸捌き用

12 織り上がり

織り上がりまじか。弛んだ縦糸に錘を 織り上がり・・・縦糸をほどき、切らずに抜き取る
織り上がりの端。房は冊子の止め紐に使用 織り上がったら乾燥させる
等分に切り分け、終了証として受講生に渡す 会長より受講生に藤布を手渡しします
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